Bulk Carrier等、乾貨物積みにはSOPEPがあり、ケミカル船を扱ったことのない人にはSMPEPは馴染みのないものと思います。今回はSOPEPとSMPEPの違いについてまとめてみました。
SOPEP(Shipboard Oil Pollution Emergency Plan)とは?
SOPEPとは、船舶で油流出事故が発生した際の対応手順を定めた緊急計画です。
これはMARPOL条約 Annex I に基づき要求されており、
・400GT以上の船舶
・すべての油タンカー
に備え付けが義務付けられています。
SOPEPの主な内容
SOPEPには、主に以下の内容が含まれます。
・沿岸国や船旗国への通報手順
・油の拡散防止措置
・流出時の初動対応
・乗組員の役割分担
・関係機関の連絡先一覧
つまり、SOPEPは「油汚染」に特化した緊急対応計画といえます。
SMPEP(Shipboard Marine Pollution Emergency Plan)とは?
SMPEPは、SOPEPを拡張した計画であり、油だけでなく「有害液体物質(NLS)」の流出事故にも対応したものです。
主にケミカルタンカーなど、MARPOL Annex II 対象貨物を運搬する船舶に要求されます。
SMPEPの主な内容
SMPEPには、SOPEPの内容に加え、以下のような事項が含まれます。
・有害液体物質(NLS)の流出対応
・化学物質ごとの危険性評価
・毒性・反応性を考慮した対応方法
・防護措置や取扱い上の注意事項
つまり、SMPEPは「油+化学物質」に対応した複合的な海洋汚染緊急計画です。
SOPEPとSMPEPの違い
| 項目 | SOPEP | SMPEP |
|---|---|---|
| 正式名称 | Shipboard Oil Pollution Emergency Plan | Shipboard Marine Pollution Emergency Plan |
| 対象 | 油(Oil) | 油+有害液体物質(Chemicals等) |
| 適用船舶 | 主にすべての油輸送船・一般船 | 特にケミカルタンカーや油・化学両方扱う船 |
| 根拠条約 | MARPOL Annex I | MARPOL Annex I + Annex II |
| 位置づけ | 基本となる計画 | SOPEPを拡張した統合版 |
実務的には、以下のように理解するとわかりやすいです。
ケミカルタンカーの場合通常はSMPEPが備え付けられています。
SMPEPにはSOPEPの内容も含まれているため、油と化学物質の双方に対応可能です。
一般貨物船の場合
通常はSOPEPのみを備え付けます。
これは、主に燃料油などの油汚染リスクへの対応が目的となるためです。
検査・証書との関係
SOPEPやSMPEPは、各種証書や船級検査とも関係しています。
SOPEP
・IOPP証書(International Oil Pollution Prevention Certificate)
・MARPOL Annex I
に関連します。
SMPEP
・NLS証書
・COF(Certificate of Fitness)
・MARPOL Annex II
などと関係します。

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