RIGHTSHIPは海事デューデリジェンス機関であり、安全・環境・社会的責任の観点から船舶のリスク評価を行う第三者組織である。
設立:2001年
拠点:ロンドン、ヒューストン、シンガポール 等
出資者:BHP、Rio Tinto、Cargill 等
メンバー:船主、チャーター、港湾、ターミナルなど
■役割
RightShip は以下を提供する組織であるとされている:
・船舶の安全性評価(Safety Score)
・乾貨物船の検査(RightShip Dry Inspection)
・サステナビリティ評価
・船社(DOC)の安全パフォーマンス評価
■RightShip Safety Score(SS1〜SS5)の仕組み
Safety Score は「過去5年間の安全実績」を数値化した指標で、船舶の安全レベルを SS0〜SS5 で評価している。
SS: N/A 対象外(タグボート、RORO、40年以上など)
SS0: 制裁対象船(ポジティブ審査不可)
SS1: 要改善(重大インシデント等)
SS2: 要改善(PSC拘留・未クローズのインシデント等)
SS3: 良好(安全運航に向けて改善中)
SS4: 非常に良好
SS5: 最良(過去5年の安全実績が優秀)
Safety Score は以下6 つのサブスコアにより算出される。
・Vessel Incident Performance
・Performance of the DOC
・Vessel PSC Deficiency Performance
・Vessel PSC Detention Performance
・Performance of Vessel’s Flag
・Performance of Vessel’s Classification
① Vessel Incident Performance(インシデント)
Safety Score で 最も影響が大きい要素であり、過去に発生したインシデントは以下の通りA~Dに分類され記録されている。
A:死亡・全損など(最も重い)
B:重大損傷(衝突など)
C:軽微(ターミナルでの機関トラブルなど)
D:評価対象外(パイロット・ターミナル起因など)
② Performance of the DOC(会社の安全実績)
DOC(管理会社)がその管理している全船舶の合計により評価される。以下が実績が評価に含まれる。
・DOC全体のインシデント
・DOC全体の拘留
・DOC全体のPSC指摘
※なお船隊規模による補正が行われる
③ PSC Deficiency Performance(PSC指摘数)
国や港ごとによってPSCの厳しさが異なるため、補正されて評価される。
④ PSC Detention Performance(拘留)
⑤ Flag Performance(旗国の評価)
基本的にPanamaやLiberiaなどメジャーなFlagは一番上の”5”と評価されていることが多い。
⑥ Class Performance(船級の評価)
また、SS1・SS2 に落ちる典型例としては以下がある。
・3件のインシデント(60ヶ月以内)
・RightShip Inspection 不合格
(Rightship検船を受けた船舶のうち4~5%が不合格になっていると言われている。)
・Open PSC Detention
・Open Incident(CAPが承認されていないIncident)